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Elision(エリジョン)とは?英語で音が消える不思議な仕組み
英語を聞いていて、「あれ?音が1個抜けた?」と思ったことはありませんか?
ネイティブが話す英語では、発音しにくい音が自然に省略されることがあります。
これが Elision(エリジョン)=音の脱落 という現象です。
Elisionってなに?
Elisionとは、話すときに一部の音を発音せずに省略してしまうことです。
早口になったり、話しやすさを優先したときによく起こります。
例:next day → nex day(「t」が消える)

I saw him the next day.
(次の日に彼を見ました)
(次の日に彼を見ました)
この「next day」は、ネイティブが自然に言うと「ネクスデイ」と聞こえることがあります。
これは「t」の音が省略されているからです。
よくあるElisionのパターン
① 子音が連続する時の脱落
- next day → nex day
- friendship → frenship



They announced the next day.
(翌日に発表された)
(翌日に発表された)
② 子音+子音+母音の時に真ん中の子音が省略される
- comfortable → comf’table(「or」が落ちる)
- family → fam’ly(「i」が弱くなる)



This sofa is really comfortable.
(このソファ、めちゃくちゃ快適)
(このソファ、めちゃくちゃ快適)
③ 「and」「or」などの機能語が弱くなる
- rock and roll → rock ’n’ roll
- fish and chips → fish ’n’ chips



Do you want fish and chips?
(フィッシュ&チップス食べる?)
(フィッシュ&チップス食べる?)
なぜ聞き取りづらくなるの?
音が消えると、単語の境目があいまいになり、
「単語そのものを知らない」と勘違いしてしまうことがあります。
実際は、知っている単語の音が“抜けているだけ”というケースがほとんどです。
聞き取れるようになるコツ
- ネイティブの会話では「音が消えるもの」と割り切る
- 省略されがちな単語・パターンを知っておく
- シャドーイングで「消えてる音もまねる」つもりで練習
まとめ
Elisionは、英語を「ナチュラルに話す」ためのテクニックとして
ネイティブが無意識に使っています。
聞こえない音に惑わされず、「こういう変化がある」と知っておくことがリスニング力アップにつながりま
す。
次回は「Assimilation(音の同化)」について詳しく解説していきます。
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